「脱サラして会社に縛られない生活がしたい!」
「仕事ばっかりの生活に耐えられない」
「会社の人間関係が辛すぎる…」
この記事を読んでいる社会人なら、どれか一つは頭に浮かんだことがあるはず。私(ユウ)の場合はもれなく全て当てはまり、はじめて就職してから7年後、32歳で脱サラしました。
脱サラするまでには転職やブログなどの副業、ブラック上司との遭遇など色々ありましたが、会社を辞めてからはブログ収入をメインにして生活しています。
私のようにブログなどのネットビジネスで脱サラする人は年々増えていますが、32歳で脱サラしたことで生活はどう変わったのか?お金の面やわたし自身の価値観も含めて、お伝えしていきます。
今の仕事が嫌で仕方がない人や、脱サラを考えている人の参考になれば幸いです。
32歳で脱サラした4つの理由
まずは最初に、私が32歳で脱サラした理由を書いておきます。どういう意味なのか、詳しい内容は記事の最後になりますが、シンプルにまとめると次の4つです。
- メンタル不調が原因で、会社に通い続けるのが難しくなったから
- 脱サラする前と同じくらいの月収をブログで稼げるようになったから
- “安定した収入”についての考えが変わったから
- 会社に居続けることで時間リスクを感じるようになってきたから
32歳で脱サラする前
過去の経歴と脱サラのきっかけ
経歴についてですが、生まれも育ちも大阪だった私は、高校を出た後はそのまま大阪の大学に進学。その後はこのような人生でした。
- 大学2年の時に別の大学に編入
- 25歳で大学院を卒業→名古屋で就職
- 27歳で関西の大手メーカーに転職
- ブラック上司との遭遇をキッカケにブログを始める
- 32歳で脱サラ
脱サラした人の体験談はネットでもよく見かけますが、脱サラした時の環境は人によって全然違いますよね。
わたしも脱サラ前は不安だったので体験談は相当な数を読んだのですが、大学時代のあれこれは他の脱サラ組とちょっと違う部分かな?と感じています。理系で大学院まで進んでおきながら、脱サラするというのは珍しいパターンだと思います。
ただし脱サラのきっかけは、わたしの場合も上司との人間関係が悪化したからでした。
転職先の上司は、社内でも有名なブラック上司。メンタルを病んで副業を始めてからは、FX、物販、マルチ(結局やりませんでした)と流れ…ようやく最後にたどり着いたのがブログアフィリエイトでした。
どうやってブログで脱サラしたのか?はプロフィール記事があるのでここでは省略します。興味があれば読んでみてください。
脱サラ前の生活リズムとサラリーマンの限界
脱サラ前に働いていた会社は歴史のあるところで、出勤は週に5~6回。
残業も普通にあったので毎日が会社と家を往復する生活で、たまの休日は寝て過ごしたり、体力に余裕がある時は趣味をする時間もまぁ取れる、という状態でした。
仕事は多かったものの、転職した後はちょうど世間でブラック企業・働き方改革が話題になり始めた時期。大手企業なので法律には敏感だったのか、休みも比較的好きなように取れていました。
もともと体調を崩しがちだったので、休みが取れる会社で仕事する、という条件で転職できたのは良かったものの、ブラック上司と出くわしたことで全てが台無しに。
幸いブラック上司の所からは抜け出すことができたものの、一度メンタルがやられると後々まで響く…というのは本当でした。だんだんと会社の仕事も休みがちになってしまい、毎年のように欠勤ギリギリまで休みを使いきってしまうように。
脱サラ前の貯金と月収
脱サラする前と後で収入がどう変わったのか?の話をすると、実は脱サラ前の会社では、お給料や残業代はそれなりに出ていました。
副業で騙されて借金を作ってしまった時期もありましたが、本業の給料で生活しつつ、副業ブログ収入で貯金を作るというスタイルを数年続け、ある程度の余裕はできました。
↓会社員時代、一番ヤバかった時の預金残高
ただしここでもメンタル面の問題があり、ブラック上司の影響は1年、2年経っても消えていませんでした。毎年欠勤ギリギリまで休んでしまう健康状態は変わらず、会社を辞める前は欠勤で毎月の給料までだんだん減っていってしまう始末。
その頃になるとブログを始めて3年でしたが、脱サラする前後(2021年春~夏あたり)からブログの収入は6桁をキープできるようになってきました。脱サラ後のブログ収入も6ケタが続いていますが、年収の面では脱サラする前とだいたい同じぐらいです。
↓はじめてブログ収入が6ケタになった時期の収入
脱サラは正解だった?4つの視点からふり返り
脱サラしてしばらく経った今、脱サラして正解だったのかどうか?最初にお伝えした4つのポイントに絞ってふり返っていこうと思います。
メンタル不調と生活リズムの変化
この部分については、圧倒的に脱サラが正解ですね。
ブラック上司に詰められた時期からは4年ほど過ぎていますが、メンタル崩壊から始まった体の不調(止まらない動悸、難聴、etc…)は完治。
地味に負担だった毎日の通勤(電車+徒歩で片道1時間)も無くなったからか、風邪もめったに引かなくなりました。まぁこれはコロナ対策のおかげかもしれませんが笑
(ほぼ)完全回復した今だからこそ言えますが、正直言って、メンタル崩壊がここまで身体に悪影響を与えるものだとは思っていませんでした。
スポーツもしていたので体力に自信はあったのですが、メンタルがやられてしまうと何の意味もありませんでした。不調は自分の内面からやってくるわけですからね。こうなってしまったからには、完全に仕事<自分の生活という価値観に変わりました。
もう一つ意外だったのが、睡眠時間が短くなったこと。余計な疲れが無くなったからなのか、毎日の睡眠時間が1~2時間ほど少なくなりました。
通勤が1日2時間だったので、合計すると毎日が+3時間された感覚。これは本当に大きいです。ブログ=完全在宅の仕事なので、サラリーマン時代と同じ分の仕事をしても、まだまだ時間があります。
- 時間に縛られなくなる
- メンタル・体調が改善される
- 仕事がさらにはかどり、効率が良くなる
- 自由な時間が増える
という、良いサイクルになっています。最近はリモートワーク、テレワークで会社員でも在宅仕事ができる環境も少しずつ出来上がっていますが、IT系などと違って在宅勤務が難しい仕事をしている人にとっては、今でも大きなメリットです。
月収と年収
この分については差し引きゼロ。月によってはサラリーマン時代の月収を越えることもありますが、まだまだ誤差の範囲内です。
今のところ、年収で言えばサラリーマン時代と変わらないか、少し上ぐらい。それでも生活コストが落ちて貯金は順調にできているので、ややプラスと言えるでしょう。
ちょっとした余談ですが…私の場合、返済する奨学金には大学院の2年分が上乗せされています。金額でいうと、返済だけで毎月4万円の出費。脱サラした今となっては、大学院に行ったのは正解だったのか?ちょっと分からなくなってきているのが本音です。
理系の大学院→メーカー就職というルートは、ひと昔前なら安定した会社に入る鉄板ルートでした。
ですがあのトヨタでさえ「終身雇用は限界」と言ってしまう今の世の中を考えると、そのメリットを差し引いても脱サラする方が得策だったと思えます。こうなってしまった以上、大学院での経験を、今後の仕事にうまく繋げていくしかないですね。
“安定収入”とは何なのか
これはブログで脱サラを決めたメインの理由その①ですが、副業を始める前と後では”安定収入”という言葉の意味が完全に変わりました。
サラリーマン時代は「安定収入=毎月決まったお給料が入ってくる状態」という考え方。だから年収を増やすなら、いかに毎月のお給料を増やすのか=社内でどうやって昇進するのか or どうやって転職で年収を上げるのか?この2択しか選ぶしかありません。
一方、脱サラする前後は「安定収入=世の中がどう変わっても、自分の力でお金を稼げる状態」と考えるようになりました。
トヨタ自動車の豊田章男社長の終身雇用に関する発言が話題を呼んでいる。13日の日本自動車工業会の会長会見で「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた。
出典:日経ビジネス
天下のトヨタ社長がこう言っている以上、会社にいるだけで定年まで安心という時代は近いうちに終わってしまうのでしょう。実際、企業側も「働き方改革+副業推進」という建て前で、従業員の面倒をみない、と言っています。
ジョブ型雇用で効率的な働き方、とニュースでも流れていますが、これも言いかえれば会社にはフルタイムで社員を雇う余裕がないということ。必要な時にだけ、必要な人に来てほしい。正社員にも派遣社員のような働き方をさせることで、徹底的にコストカットしているということですね。
ここ10年ほどの間で、あっという間にスマホが普及してコロナが拡大。仮想通貨なんてものが広まり、今までとは全く違う世の中になりつつあります。
企業側も、この早すぎる変化についていくのに必死です。バブル時代の日本の勢いはどこへやら、ムダな人件費は極力カットして、海外の勢いに負けないよう何とか食らいついている状況です。
令和になってからは「平成=失われた30年」なんて言われるようになりました。平成生まれの身としては、まるで失敗作みたいに言われるのはちょっと腹が立ちますが、ここまで日本が衰えているのを見てきた以上、それも仕方がないと思ってしまいます。
次の10年に何が起こるか、もう全く分かりません。ほとんどの企業はコロナでも経営の面で大ダメージを受けていますし、日本だけでなく世界中がそんな状態です。
そんな中で、どうやってお金を稼いで生き延びるのか?いつクビを切られるか分からないまま会社にしがみつくより、自分の力で稼ぐスキルを身に付けた方が今後10年、20年という目線でもリスクは少ないはずです。
それがリスクを先に負うことだったとしても、10年後になって同じレベルの辛さを味わうよりは100倍マシでしょう。
サラリーマンでいることのリスク
ここでの「リスク」とは時間的なリスクという意味ですが、これはわたしが脱サラを決意した理由その②です。今の時代にスキルを身に付けるなら、できるだけ短い期間に集中して取り組まないと世の中についていけないのです。
毎日の仕事+通勤時間が長すぎて、自分の時間がなかなか取れないというのはサラリーマン共通の悩み。これはプライベートを充実させるという意味だけでなく、仕事上のスキルという面でも大きな問題になってきます。
これからの時代に備えて、自分の力で稼ぐ力を身に付けたい。そう考えた時、サラリーマンの立場だとどうしても副業にかける時間は限られてしまいます。
どんな副業でも、毎月まとまったお金を稼ぐにはスキルが必要です。ブログの場合だと
- SEOの知識
- ライティングスキル
- 伸びるネタ、キーワードを選ぶリサーチ力
などのスキル・知識が必要になります。
もちろん、どうせなら一時的に稼いで終わるものではなく、長い間稼げるスキルを身につけたいところ。そうなるとスキルを身に付けるのにはどうしても毎日の練習、積み重ねる時間が必要になってくるのは当然だと思います。
しかしサラリーマンだと、仕事は週に5日×8時間が当たり前。残業や土日出勤もありますし、毎日の通勤+プライベートの時間も確保すると考えると、副業にかける時間は週に10~20時間ほど確保できればいい方でしょう。
「1流のスキルを身に付けるには10,000時間が必要」という説もあります。ブログ界隈での”1流”=専業で年収1000万ぐらいのレベルということになりますが、さすがに副業で月10万~稼ぐならここまで1流のスキルがなくても稼げるはずです。
約4分の1ぐらいの時間は必要だとして計算してみると、必要なのは2500時間。がんばって毎週20時間ブログに集中し続けたとしても、125週間=2年半になりました。
自分も計算してみて初めて分かりましたが、ブログ界隈の「最初の1年、2年稼げなくて当たり前」説はサラリーマン+副業というスタイルだとあながち的外れではないということですね。
さすがに長いですが、本業も続けつつマイペースに…ならやれなくもないイメージですね。しかし問題は、情報の移り変わりの早さです。
ブログに限らずですが、世の中はどんどん変わっていくもの。たった数年でスマホが世の中に普及したように、グーグルの支配するSEOの常識も年々アップデートされています。
検索エンジンのアップデートは毎年どころか毎月のように行われており、細かい順位変動はほぼ毎週のように起きています。
本日(2022年5月17日)、Googleで順位変動がとくに大きくなってます。
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) May 16, 2022
なので、キーワード順位の動向を注視しましょう。速報まで#Googleアップデート #Google変動 #SEO pic.twitter.com/K8oN232pZu
本日(2022年5月10日)、Googleで順位変動がとくに大きくなってます。
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) May 9, 2022
この変動は5月9日から継続的なものとなってます。
なので、引き続きキーワード順位の動向を注視しましょう。速報まで#Googleアップデート #Google変動 #SEO pic.twitter.com/ppuR2LNXFg
本日(2022年5月2日)、Googleで順位変動がとくに大きくなってます。
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) May 1, 2022
なので、キーワード順位の動向を注視しましょう。速報まで#Googleアップデート #Google変動 #SEO pic.twitter.com/XuzW3gseM0
マイペースにブログを書くのは自由。しかし世の中(グーグル)は私たちのペースに合わせてはくれません。
SEOの常識が日々変わっていく中、サラリーマンをしながら数年かけてブログで稼ぐというスタイルでは、今後の情報の早さについていくのは難しくなっていくでしょう。時間をかけるというやり方には、このリスクが常につきまといます。
考え方によっては、お金を掛けるよりも大きなリスクを背負っているとも言えます。お金で時間は買えますが、その逆はできませんから。
時間リスクを避けるには、多少お金がかかってでもスキルが身につく環境に飛び込むのが一番。脱サラすることで金銭面の不安は多少増えるかもしれませんが、それで時間リスクが減るのならトータルのリスクは減るはず。そう考えました。
サラリーマンの時間リスクの減らし方
サラリーマン+副業だと、安定収入がある一方で時間リスクを抱えているのは事実。では、サラリーマンが時間リスクを減らすにはどうするのか?やはり自己投資していくのが王道だと思います。
サラリーマンの一番のメリットである毎月のお給料。これをただ貯め続けるのではなく、出せる範囲で知識・スキルに自己投資する。会社とは別の環境を用意して、時間リスクを少しでも減らしていくのがサラリーマンのメリットを活かした投資方法です。
私がブログのスキルを身に付けた時も同じでしたが、当時はコンサル詐欺などの失敗で100万単位のお金を失ってしまったこともあります。
当時のいきさつはこちらのプロフィール記事にまとめています。自分ひとりの力で稼ぐスキルをすぐに身に付けたい方はぜひ参考にしてください。
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